
労働災害に強い弁護士を見つけるためには、労災事件の中で難易度の高い事件にも対応し、解決している弁護士を探すことが重要です。
このページでは、これまでにご依頼をいただいた労災事件の中から、特に解決までの難易度が高かった事件をご紹介します。
就職前に脳梗塞で2回の入院歴があったバス運転手が、就職後に脳出血を発症⇒労災認定(後遺障害等級1級)と、会社からの解決金を獲得した事件
ご依頼の内容
労災の請求(申請)と、会社に対する損害賠償請求をご依頼いただきました。
事件の概要
ご依頼者は、就職の約1年4か月後、勤務中に重篤な脳出血を発症し、左半身麻痺と高次脳機能の障害を負いました。
本件では、ご依頼者が、過重労働の状態に陥っていたことが疑われました。
しかし、ご依頼者にとって非常に不利なことに、ご依頼者には、就職前に脳梗塞による2回の入院歴がありました。
このため、勤務先会社は、ご依頼者の脳出血の発症は、仕事ではなくご依頼者の病歴が原因であるとして、会社の責任を全面的に否定していました(また、ご依頼者の過重労働も認めませんでした)。
ご依頼の結果
労働基準監督署から労災認定(後遺障害等級1級)を獲得し、勤務先会社からも解決金の支払いを受けました。詳しくはこちらをご覧ください。
重度の吃音症に悩みを抱えていた新人看護師が、就職の約4か月後に自死、労基署は労災と認めない決定⇒裁判で逆転の労災認定と、勤務先からの賠償金を獲得した事件
ご依頼の内容
ご遺族から、労災の認定(=労災と認めなかった労働基準監督署の決定に対する不服申立て)と、勤務先に対する損害賠償請求をご依頼いただきました。
事件の概要
自死されたご本人は、重度の吃音(きつおん。言葉を滑らかに話すことのできない発話障害)に悩みを抱えていました。
そして、就職した病院から、患者に検査内容を説明する練習の実施や、新人の中で1人だけ試用期間を延長される等の対応を受けるとともに、患者からも吃音の症状に関する苦情がなされたことで、苦悩を深めていました。
ご遺族は、ご本人の自死後、労災の請求(申請)を行いましたが、労働基準監督署は労災と認めませんでした。また、勤務先も、責任を全面的に否定していました。
ご依頼の結果
国を相手にした裁判で労災と認める勝訴判決を獲得し、勤務先からも賠償金の支払いを受けました。詳しくはこちらをご覧ください。
休憩時間を自車内で過ごしていた店員が、大雪で排気管が塞がりCO中毒により死亡、労基署は労災と認めない決定⇒再審査請求で逆転の労災認定を獲得した事件
ご依頼の内容
ご遺族から、労災の認定(=労災と認めなかった労働基準監督署の決定に対する不服申立て)をご依頼いただきました。
※ 本事件は、大雪という自然災害による労災事故であり、ご遺族に損害賠償請求のご希望はありませんでした。
事件の概要
亡くなられたご本人は、商業施設内の店舗で働く店員でした。
ご本人は、ある日の休憩時間中、駐車場に停めた自車内で休んでいたところ、当日の大雪で自動車の排気管が塞がれ、車内に排気ガスが逆流したことにより、急性一酸化炭素中毒で死去されました。
ご遺族は、労災の請求(申請)を行いましたが、休憩時間中の職場の外での事故であったことから、労働基準監督署は労災と認めず、当方にご相談に来られました。
ご依頼の結果
労働保険審査会への再審査請求で勝利裁決を獲得し、労災の認定を受けました。詳しくはこちらをご覧ください。
過重労働の疑いによる大動脈解離で美装職員が死亡、勤務先は資力に不安のある小規模会社⇒労災認定と、会社の不動産に仮差押えを行い賠償金を獲得した事件
ご依頼の内容
ご遺族から、労災の請求(申請)と、会社に対する損害賠償請求をご依頼いただきました。
事件の概要
ご本人は、主に建築現場の美装業務に従事する職員でしたが、勤務先会社の倉庫で急性大動脈解離を発症し、死去されました。
本件では、ご本人が過重労働の状態に陥っていたことが疑われました。
しかし、勤務先会社は、ご本人の長時間労働を認めず、会社の責任を全面的に否定していました。
また、勤務先会社は、社員数の少ない非常に小さな会社であり、損害賠償を請求したとしても、死亡による高額な賠償金を支払える資力があるのかについて、大きな不安がある状況でした。
ご依頼の結果
労働基準監督署から労災認定を獲得し、勤務先会社からも賠償金の支払いを受けました。詳しくはこちらをご覧ください。
